すぐわかるイスラームの美術―建築・写本芸術・工芸
本, 桝屋 友子
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詳細
- タイトル: すぐわかるイスラームの美術―建築・写本芸術・工芸 de 桝屋 友子
- ISBN: 4808708353
- ファイル名: すぐわかるイスラームの美術-建築-写本芸術-工芸.pdf
- 発売日: 2009/10/1
- ページ数: 151ページ ページ
- 出版社: 桝屋 友子
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ファイル名 : すぐわかるイスラームの美術-建築-写本芸術-工芸.pdf (サーバー速度24.76 Mbps)
ファイルサイズ : 21.34 MB
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無料ダウンロードすぐわかるイスラームの美術―建築・写本芸術・工芸 pdf - 内容（「BOOK」データベースより）アラビアの街から砂漠を越え、大洋を渡って広がったイスラーム千四百年の歴史のなかではぐくまれた、時に繊細で、時に大胆な建築、美術品の数々。かつては『アラビアン・ナイト』の幻想的なイメージでしか認識されていなかったイスラーム美術は、日本におけるコレクションの拡大と海外所蔵作品展の開催、交通手段やインターネットの発達に伴い、今では身近になりつつある。どこまでも伸びる不思議な草の蔓、緻密な図形美、神の言葉を伝えるアラビア文字で満たされ、どこか懐かしい動物と人物の姿にも出会えるイスラーム美術の世界へようこそ。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)桝屋/友子 長崎市出身。東京大学大学院人文科学研究科美術史学専門課程(当時)修士課程修了、ニューヨーク大学大学院美術研究所博士号取得。1992~94年メトロポリタン美術館イスラーム美術部ハゴップ・ケヴォルキアン学芸研究員、1997年国立民族学博物館助手、1999年東京大学東洋文化研究所西アジア部門助教授を経て、2007年より東京大学東洋文化研究所教授。イスラーム美術史学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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タイトル通り、イスラームの美術について解説した本。建築、写本芸術、工芸の３つの章に分けてある。オールカラーで、印刷は良好。視覚的に理解しやすい構成となっており、色鮮やかで独特の芸術文化を直感的にも楽しめる。イスラーム美術の特徴としては、偶像崇拝が禁止された上に人や動物を描くことも宗教的な理由で回避されがちであることから、それらに代わって文様や装飾や文字をモチーフとしたことが挙げられる。その結果、虫めがねを必要とするほど細部まで完璧に、息を呑むほど緻密に鮮やかな装飾で埋め尽くすという独自の技法が発展した。時代としては、以下の３つの時代に大きく分けられている。まず、610年にムハンマドが神の啓示を受けた時期からアッバース朝の8世紀まで。次いで、シーア派とスンニ派が分裂してさまざまな王朝が誕生したり、モンゴルの征服を経てオスマン朝トルコが勢力を広げた15世紀末まで。そして、オスマン朝トルコ、サファーヴィー朝ペルシャ、ムガル朝インドの3大勢力が拮抗した16世紀以降である。岩のドーム、ダマスクスの大モスク、２層アーチが連続するコルドバの大モスク、礼拝の時間を呼びかけるアザーンが行われる塔であるミナレット、メッカのアカバ神殿への礼拝の方向を示す壁がんであるミフラーブ、ウイグルやインドネシアなどで多様化するモスク。あまりに有名な、タージ・マハル、アルハンブラ宮殿、トプカプ宮殿。写本芸術では、コーラン、科学書、物語、歴史書の写本や画帳が取り上げられている。イスラーム美術史上もっとも有名な画家であるカマール＝ディーン・ビフザード（？〜1535/36年）、宮廷画家リザー・アッバースイ（？〜1635年頃）、オスマン朝時代のピーリー・レイス（？〜1553/54年）といった名前が見える。ムハンマドの顔が描かれなくなったのは16世紀からだという。工芸品は実に多彩だ。陶器は中国の追随で始まったが、12世紀ごろに石英に粘土と釉薬の粉を混ぜて人工胎土が発明されてから、中国の磁器のように白い陶器が作られるようになる。そこにイスラーム独特の模様と色彩が加わる。色が輝くラスター彩陶器も誕生する。エナメル彩のガラス器、宝石や貴石がちりばめられた玉器、金属器、象牙品、模様が鮮やかな織物、華麗な文様のじゅうたん。薄い本だが、よくまとまっている。イスラーム芸術の素晴らしさとその特徴をざっと知るには、格好の一冊となっている。
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